腸脛靭帯炎
腸脛靭帯炎(ランナー膝)はランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称で、さまざまな病態が含まれます。今回は、腸脛靱帯炎(ランナー膝)の症例報告をします。
腸脛靭帯炎は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆と接触して炎症を起こし、痛みが発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します。
さて、治療方法ですが、炎症が起きておりますので、まずはアイシングと安静にすることが重要と言えます。
同時進行で腸脛靭帯に付着している大臀筋、大腿筋膜張筋のマッサージをおこない、緊張を和らげ、血流を良くし、腸脛靭帯への負担を軽減させます。
また、O脚の方だと膝の外側に偏ってしまい、腸脛靭帯へのストレスが強くなるので、股関節や足関節の可動域を広げ、膝の外側への負担を軽減させます。
上記のような治療を行い、腸脛靭帯への負担を軽減させ、炎症を抑制していきます。
炎症がおさまり、痛みが消失した後はセルフケアを指導します。
ストレッチにより筋肉の柔軟性を高め、大腿部(太もも)の外側や臀部(おしり)を入念に伸ばし、ランニング後はアイシングをするよう指導します。
また、再発防止のためにマッサージなどの施術は有効なので、定期的な来院を勧めます。
ランニングフォームでは膝が外に流れないことと、小指側に偏った着地にならないように、フォーム改善を指導します。
このように治療から再発防止のための運動指導を行い、改善をします。
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